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4月18日にリリースされるDream Amiのニュー・シングル『アマハル』は、タイトル通り、甘く切ないミディアムバラード。とても春らしい楽曲に仕上がっている。さらにカップリングには本人が作詞したポップチューン『ノーアイディア』を収録。こちらの楽曲は、ちょっぴりユニークでカワイらしい歌詞が印象的。Dream Amiの異なる2つの面が味わえる1枚が完成した。
Photo:松井伴実 Text:髙橋栄理子

──『アマハル』は、とてもキレイで切ない、素敵な春ソングになっていますね。



「ありがとうございます。今回の曲は、ブルボン“おいしいココナッツミルク”のCMソングとして使われることが決まっていました。そのCM側から、“爽やかな感じにしたい”というご意見をいただいていましたし、リリースするタイミングも春で、今まで私には季節感をフィーチャーした曲があまりなかったので、今回は春をイメージして作ってみようと思いました。候補曲は何曲かあったのですが、最初に聴いた時、メロディーがキレイだなと思ってすごく心を掴まれましたし、きっと歌っていても心地いいだろうなと思ったんです。だとしたら、いろいろな方に一緒に歌っていただける曲になるんじゃないのかなと思ったので、この曲に決めました」

──恋人同士なんでしょうけど、主人公の女性は少し不安も感じている。そういう雰囲気の歌詞だけに、キラキラしていつつも、ちょっと哀愁もある曲調になっていて、そこがまたいいですよね。

「歌詞を書いてくださった小竹(正人)さんも、全然うまくいっているのに勝手に切なくなっている女子っていうイメージとおっしゃっていました。相手に求めることが多いのか、それとも季節のせいなのか、何となく物足りなく感じている、みたいな。この曲はメロディーに強弱があるので、そこにも主人公の心が揺れ動く感じがよく出ているだけに、歌っていて気持ちが入りやすかったですし、その強弱も楽しめました」

──春は明るいけど、どこか儚さも感じる。そういう季節にマッチした曲だと思います。音もピアノとアコギがメインなので、それも曲の世界観を作っている気がしました。

「私がアコギをやっているということもあり、アレンジには結構アコギを入れてくださることが多いです。私がお願いしているわけではないのですが、アコギの音は好きなので嬉しいですね」

──今、メロディーの強弱を楽しめたと言っていましたけど、歌も、とてもエモーショナルですよね。どんな気持ちで歌ったんですか?

「歌詞にもサビ頭から“すぐに散っちゃって”というフレーズがありますし、メロディーも切なげでしたので、歌い方によっては、切なさばかりが際立ってしまう気がしました。ですが、そういう感じにはしたくなかったので、希望や温かさもきちんと伝わるよう、切なく歌いすぎないということは意識しました」



──実際悲しい状況ではないですからね。むしろ、幸せなはず。だから、それも滲み出ているような歌になっていると思います。でも、好きになればなるほど、相手の態度を不安に感じるのが女子なんでしょうね。

「そうですね。女子は切なくなりたがるというか、好きな人に対しては、わりとかまってちゃんなところがあると思いますので(笑)」

──そう考えると、共感する女性は多いと思います。楽曲を制作していく上で、聴いてくれる女性達に共感してもらえたらいいなというような気持ちは持っていますか?

「この曲に限らず、共感していただけることは一番嬉しいです。共感していただける=自分が代弁できているということですから、歌詞を書く上でも、そこは意識していますね。かといって媚びたくはないので、どこかにドキッとするワードがあるような曲が書けたらいいなとは、いつも思っています」

──ソロで歌う場合、より楽曲にそのアーティスト自身が投影されるので、リアルさっていうのは大事ですよね。『アマハル』はもうミュージックビデオも撮ったそうですけど、どんなテイストになっているんですか?


※続きは月刊Songs2018年5月号をご覧ください。

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