http://misumisou-movie.com/

「ハイスコアガール」「でろでろ」などで知られる人気漫画家・押切蓮介の伝説のコミック「ミスミソウ 完全版」が『ミスミソウ』として実写映画化。学校でクラスメイトから壮絶ないじめを受ける主人公の野咲春花を注目の若手女優・山田杏奈、春花の唯一の味方である相場 晄を映画『渇き。』や『ちはやふる』シリーズ、ドラマ『anone』など話題作に次々と出演している大注目の俳優・清水尋也が演じている。ミステリアスな雰囲気が魅力的な清水に、今作で演じた役について、学生時代の思い出、さらに音楽についてもたっぷり語ってもらった。
Photo:松井伴実 Text:奥村百恵

※映画『ミスミソウ』は15歳以上の方がご覧いただける作品です。

──相場くんはヒロインの唯一の心の拠り所ですが、ある意味ミステリアスな面も持っています。どんなことを意識して演じましたか?



「正直な話、僕は一切彼に共感できなかったので、最初は演じることが難しいと感じる部分もありました。でも、“共感できない”とハッキリ言い切れたからこそ、100%想像で演じることができたと思います。役と距離を置いて、まっさらな状態で想像して作り上げていくアプローチというのは、思い切り振り切ってしまえばそんなに難しいことではなかったです」

──ヒロインに見せる優しさとミステリアスな部分の演じ分けは、どのようにされたのでしょうか?

「相場は二重人格ではないですし、最初から最後まで根は同じなので演じ分ける必要はなかったです。ただ、物語の展開上、色んな捉え方のできる人なのは確かですよね。僕自身は場面によって何かを変えることもなく、自然と彼を演じていました」

──学校でのいじめは決してなくなることのない問題だと思うのですが、この作品に参加したことで改めていじめについてどんなことを思いましたか?

「戦争がなくならないのと一緒で、いじめもなくならないのかもしれません。冷たい言い方に聞こえてしまうかもしれませんが、1人1人自分で解決するしかないと思っています。誰かが変えてくれるのを待っているよりかは、それぞれが自分で自分を変えようとすることが大事というか。でも、それができないから意識が他人へ向いてしまって、誰かをいじめてしまうんだと思いますけど。僕自身は、自分で自分を変えようとする人が少しでも増えればいいのかなと思っています。ただ、この映画はいじめよりももっとひどいことが起きるので、観終わったあとに“いじめなんてあったかな?”と思うかもしれません(笑)」

──ちなみに、清水さんにとっての学生時代のクラスメイトはどのような存在でしたか?

「人にあまり干渉しないタイプなので、本当に心を許せる友達が少なかったです。誰とでもすぐに仲良くできるタイプではないですね」

──周りの人は清水さんに興味津々だと思いますよ。

「最初は静かな人だと思われることが多いんですけど、話してみると“意外とフレンドリーなんだね”と言われます(笑)」

──相場くんはカメラが趣味の男の子ですが、清水さんは趣味で写真を撮ったりされますか?

「昔、写真を始めようと思った時に最初からちゃんとしたカメラを買うのがイヤで、写ルンですを持ち歩いていた時期がありました。枚数が決まっていて使い捨てのものからまず試してみて、ハマったらちゃんとしたカメラを買おうと思って。それで結果的にはカメラを買うほどハマらなかったんですけど、『ちはやふる』の現場に写ルンですを持っていっていたので、よくキャストの子達を撮ってました」

──今年中に何か始めたいことはありますか?

「今年中にこれをやりたいというのは全くなくて、とにかくやりたいと思った時にすぐ行動するタイプです。期限を決めて何かをするのは好きではないですし、忙しいからと後回しにするぐらいなら一生やらなくていいんじゃないかなと(笑)。とりあえずやろうと思ったことは一度やってみることが大事だし、やらなきゃもったいないですよね」


※続きは月刊Songs2018年5月号をご覧ください。

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