http://moroha.jp/
アコースティックギターのUKとMCのアフロからなる2人組、MOROHAが結成10周年を迎え、再録ベスト・アルバム『MOROHA BEST〜十年再録〜』をリリースした。テレビドラマ『宮本から君へ』のエンディングテーマに起用されている『革命』や松居大悟が監督し、東出昌大が出演したMVが話題を集めた『tomorrow』、MV再生回数が200万回突破した代表曲『三文銭』など全13曲を収録。生きること、歌うことに真剣勝負を挑み続ける彼らの音楽には、どうにもこうにも情熱が焚きつけられてしまう熱さとロマンとやるせなさがある。
Text:永堀アツオ
──まず、これまでの音源をまとめたベストではなく、録音し直したベストにした理由を教えてください。

アフロ「1stとかに関してはかなり昔に録ったアルバムで、そこから僕ら、もうめちゃくちゃな数のライブをしてきたという自負があるんですね。曲って、やればやるほど研ぎ澄まされていくものだと思うんですよ。曲に対してのアプローチだったり、技術力だったりっていうのがすごくふくよかになっていて。その状況で録り直したいっていう思いがまず第一にありましたね。あと、僕らは目指しているところがすごくデカいので、お茶の間まで行って、最強になりたいなっていうのがあるんですね。1st、2nd、3rdの売れ行きっていうものを見た時に、僕らの音楽、歌詞っていうのは連続ドラマだと思うので、第1話、第2話、第3話、ここまで出してきて、正直、視聴率どうだったんだっていうところで、4枚目のリリースで茶の間までガッツリ届けられるか。その人達にいいって言ってもらえるかってところを考えると、今までの歴史では太刀打ちできないような現状だったんです。なので、このメジャーっていう、ユニバーサル ミュージックっていう、拡散力のあるチームと一緒に仕事をするっていうところのタイミングも含めて、1枚目、2枚目、3枚目をよりブラッシュアップした形でより多くの人に触れてもらって、4枚目のアルバムに対しての布石にしたいというか。もちろん、4枚目から入った人も一発で仕留められるようなものを作る意気込みではあるんですけど、作り手としての目線とはまた別で、自分達でバンドを動かして売っていくという目線で考えた時に、これはやらんといかんことだなって思います」

UK「僕にはあんまりそういう思いはなくて。過去のものは過去のものとして、別に恥ずかしくはないし、聴いてもらったら僕達の何かが分かってもらえるつもりで作ってる。それはもう変えられない事実なのでそれはそれでいい。で、僕は、ベスト・アルバムっていうものをそもそも好きじゃなくて、ベスト・アルバムを出すっていうことについて何か理由をつけたくて、再録だったら納得いくなって思ったんですね。だから、ベストっていうものにこだわったわけではなくて、どちらかというと再録にこだわって、結果的にベストになったっていう感じです」

※続きは月刊Songs2018年7月号をご覧ください。

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