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今年の3月にテレビドラマとして放送された高木ユーナの人気漫画「ドルメンX」が『劇場版ドルメンX』として映画化。今作は地球侵略をたくらむ4人のイケメン宇宙人がトップアイドルを目指す青春コメディーで、ドラマ『トドメの接吻』やNHK連続テレビ小説「半分、青い。」など話題作で活躍中の志尊 淳がイケメン宇宙人のリーダー・隊長を演じている。劇中でアイドルとしてパフォーマンスする姿も披露している彼に“宇宙人”という役をどのように演じたのか、そして主題歌や挑戦してみたい楽器など音楽についても語ってもらった。
Photo:松井伴実 Text:奥村百恵

──“宇宙人がアイドルになって地球侵略を目指す”という今作の原作、または台本を読んでどう思いましたか?



「まずお話をいただいた時に“それは…どういうことですか?”と思わず聞き返してしまいました(笑)。現実離れしたお話なんじゃないかと最初は思ったのですが、実写化するからにはリアリティーのある要素もあるのかなと原作を読ませていただいたんです。そしたら思った通りで、宇宙人がどうのとかSFっぽさで勝負している作品ではなく、宇宙人だからこそ感じる“地球人=人間”の良さを描いているところが面白いなと感じました。宇宙人の目線を通した物の見方はとてもユニークで、ふだん気付かないような大事なことに気付かせてくれる素敵な作品だったので、撮影が楽しみになったのを覚えています」

──ドルメンXの皆さんはアイドルとしてだけじゃなく、キャラクターとしても魅力的なので、途中で宇宙人だということを忘れてしまいそうになりました。



「“宇宙人っぽく演じたほうがいいですか?”と監督に聞いたら、“いや、そこは意識しなくていいですよ”とおっしゃったんです。そもそも宇宙人の概念がハッキリ決まっているわけではないですし、イメージは人それぞれですよね。劇中でも自分達で“僕達は宇宙人です”と言ってしまえば宇宙人であることは伝わるので、あまりそこは意識せずに演じるようにしていました」

──では、逆にどんなところを意識して演じられたのでしょうか?

「宇宙人だからこその面白いセリフや思わず笑ってしまうような展開があるので、そういった場面でお客様に面白がっていただけたらということは意識していました。だからといってコミカルさをものすごく意識したわけではないですし、隊長を面白く見せようとして演じてはいけないと思っていたので、あくまでも自然に真面目に演じることを心掛けました」



──ドルメンXのパフォーマンスシーンはとても面白く、時にカッコ良くてチーム感もありましたが撮影はいかがでしたか?

「“キャー!”という黄色い声援をたくさん浴びて気持ち良かったです(笑)。その時に感じたのは、例え撮影であっても、声援を送ってくださる方々からものすごいエネルギーをいただくので、そのエネルギーを受けるためのエネルギーもアイドル側には必要なんだなと実感したというか。今回はお芝居としてパフォーマンスさせていただきましたけど、それを本業としてやってらっしゃるアイドルの方は改めてすごいなと思いました」

──志尊さんはファンクラブのイベントなどでも黄色い声援を浴びてらっしゃいますが、そういったイベントとはまた違うエネルギーなのでしょうか?

「ファンクラブのイベントで“キャー!”と言っていただくのと、アイドルとしてステージに立って声援を送っていただくのとはわけが違うなと感じました。なぜかというと、ファンクラブイベントでは僕はファンの方に素を見せているだけなので(笑)」


──素を見られるというのもファンの方にとっては嬉しいことだと思います。ちなみに、ドルメンXとしてパフォーマンスしたことでアイドルをやってみたくなりませんでしたか?

「いえ、逆にアイドルは難しそうだなと思いました…(苦笑)。まず俳優という仕事もままならないうちにアイドルになるなんて考えられないですし、例え今後そういうチャンスがあったとしても、“やりたいです”と簡単には言えないです。そんなに甘い世界じゃないことを今作でひしひしと感じました。アイドルも役者も両方やられてる方は本当にすごいなと尊敬してしまいます」


※続きは月刊Songs2018年7月号をご覧ください。

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