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菌育 in the 家 ファイナル!「真夏の星空ピクニック」
2018.7.28 Sat.@日比谷野外大音楽堂


昨年7月より1年かけて全国をまわったツアー『菌育 in the 家(はうす)』のファイナルとして、7月28日に日比谷野外大音楽堂で行なわれた『菌育 in the 家 ファイナル! 真夏の星空ピクニック』。数日前に突如として生まれた台風により雨模様となったライブ当日! 大粒の雨とセミ、そしてきのこりあんと共に作り上げた“雨の野音”についてさくらしめじのライブ終了ほやほやインタビュー!
Photo:佐藤真一 Text:大庭利恵

 ドラムのカウントが聴こえると客席からは驚くほどの大きな歓声。『スタートダッシュ』のイントロが聴こえ、さくらしめじのふたりがステージに勢いよく飛び出してきて客席に大きく手を振った──と思ったら彪我くんがステーンと転んだ。客席に大きな笑顔を作り上げ、雅功くんの“ついに来たぞ! ファイナルだ。雨だけど、今日は一緒に楽しんでいこう”という呼びかけでライブがスタート。

──まず、最初に転んだ瞬間の気持ちを聞かなくては。



彪我「そうですよね(笑)。なんかめちゃくちゃ緊張してたんですよ。さぁ、もう出るよって瞬間は、泣きそうになるぐらい緊張してたんで、“ワーッ!”と勢いよく走ったら、ステーンと転んで(笑)。でも、その瞬間なんかいろいろ吹っ飛んでいって、“よっしゃー!”となりました」

──緊張が抜けたんですね。でも、客席にもそういう感じ、ありましたよね。



雅功「ですよね。僕も、あの瞬間、みんなの緊張の糸がゆるまったなって思いました。でも、出るギリギリまで“転ばないように気をつけようね”って言ってたんで、出た瞬間に転んだのを見て笑っちゃいました」

──にしても、まさか台風が来るとは思ってなかったですね。猛暑ということしか考えてなかったですもんね。

雅功「そうなんですよ。数日前のリハまでは、暑さ対策しか考えてなかったから、まさか台風になるとは」

──最初はビックリしたと思うんですけど、どこらへんから腹をくくりましたか?

彪我「2日前ですよね、突如台風が現れたのって。最初は、“えーっ”と思ったんですけど、前の日には、“雨の野音もなかなか経験できることじゃない……はずだ”って気持ちを切り替えました」

雅功「でも、当日の午前中とか、実際に雨が降っていたわけじゃなかったんで、なかなか実感が湧かなくて。このまま晴れでいけるんじゃないかと思ったりもしてたんですけど、実際にリハで雨が降ってきたら、なんかテンションがあがりました(笑)」

──楽屋でのふたりは、かなりハイテンションだったと聞きました。

雅功「雨もそうですけど、野音に立つ実感も、当日まで湧いてなかったんで、リハで濡れて、歌った瞬間にものすごく気持ちよくなって、“きたなー!”って感じがしました。雨が僕を覚醒させた」

──リハで、野音のステージに立ったときに見えたのは、どういう景色でした?

彪我「野外でのワンマンライブは初めてだったんで、まずステージから木や空が見えることに感動して、思ってた以上に広い、遠いと感じたんで、これはちゃんと届けなきゃって気持ちになりました」

雅功「僕は、逆に野音ってもっともっと大きいイメージがしてたのか、意外と近いなって気がしたんですよ。あと、サブステージに上がってみたときに、まさにお客さんと同じ野音の空気を味わえるんだっていうのを実感できてわくわくしました」

──1曲目の『スタートダッシュ』が始まってすぐ屋根のないところへ出て行きましたが、客席に近づきたかった? それとも、雨に濡れたかった?

雅功「『菌育』ツアーは、みなさんとの距離が縮まるようにライブをしたいというのがテーマとしてあったんで、お客さんと目線を同じにしたかったんです。だから、少しでも近づきたかったし、みんなと同じように濡れた状態になりたくて走っていっちゃいました」

──彪我くんは、お立ち台に乗って見渡すような姿も見られましたが。

彪我「そうですね。ダダーッと前に走って行ってからお立ち台に乗ったんですけど、雨に濡れてみんなと同じ気持ちになりたかったのと、いちばん後ろの人たちにもちゃんと気持ちを伝えたいって思ったんですよね」

 『あやまリズム』『菌カツ!』で会場を一気にさくらしめじカラーに染めた後、『ひだりむね』ではタイトルコールに大きな歓声が沸き上がる。続く『てぃーけーじー』は、『菌育』ツアーでお馴染みのご当地の食べ物を食べるコーナーで、彪我くんがすいか割りに挑戦。3発で見事に割ってみせた。


※続きは月刊Songs2018年9月号をご覧ください。

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