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有賀リエの大人気漫画「パーフェクトワールド」が『パーフェクトワールド 君といる奇跡』として岩田剛典(EXILE/三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)と杉咲 花をW主演に迎え実写化。好きな気持ちだけでは乗り越え難い壁に直面しながらも、恋する気持ちを諦めずに前に進もうとする男女の感動のラブストーリーとなっている。突然の事故で車イス生活になってしまった建築士の鮎川 樹を演じた岩田と、初恋の先輩である樹を一途に思うインテリアコーディネーターの川奈つぐみを演じた杉咲に今作の撮影秘話や現場で感じたこと、さらにオススメの音楽についても語ってもらった。
Photo:松井伴実 Text:奥村百恵

──お2人は今作が初共演となりますが、ご一緒されてみていかがでしたか?



杉咲 花(以下、杉咲)「岩田さんは常に優しくて気遣いのある方で、それはキャストだけじゃなくスタッフさんに対しても同様でした。現場では色んな方と気さくに接してらっしゃって、準備や撮影に時間がかかってしまう時でも疲れを一切見せずに現場を盛り上げてくださるんです。岩田さんが現場にいないとみんな寂しそうにしていたので(笑)、“すごく愛されている方なんだな”と感じましたし、私にとっても心から頼れる大きな存在でした」



岩田剛典(以下、岩田)「花ちゃんは長丁場の撮影でも常に明るくて、例えば夜遅くまでロケが続いた時にさりげなくスタッフさんのところへ行って、お菓子を配り始めるんです(笑)。“チョコにしますか? 飴にしますか?”なんて花ちゃんが配りに来てくれたらみんな嬉しいですよね。こういう気遣いは僕にはできないですし、例え僕がお菓子を配ったとしてもみんな嬉しくないだろうなと思いながら見ていました(笑)」

杉咲「そんなことないです(笑)」



岩田「真面目な話、役者として演じるということ以外に現場の雰囲気作りができたり、細かい気遣いでチームの士気を上げてくれる女優さんって、すごく素敵だなと花ちゃんを見ていて思いました」

杉咲「ありがとうございます」

──事故で車イス生活になってしまった樹くんと、彼を一途に思うつぐみちゃんを演じる上で大事にしたことがあれば教えていただけますか。

岩田「原作の樹のモチーフとなった車イスの生活を送られている一級建築士の阿部一雄さんとは、作品に入る前にお会いさせていただいて、そのあとも現場にも足を運んでくださったり、初号試写も一緒に観たり交流を深めさせていただいたんです。阿部さんから普段の生活でどんなことに不便さを感じるのかを直接聞けたことは、僕がこの役を演じる上で非常に参考になったというか。とてもデリケートな題材を扱った作品なので、障がいを持たれた方が観てリアリティーを感じていただけるようなお芝居をしないといけないとクランクイン前から強く思っていたんです。なので、阿部さんに協力していただきながら丁寧に演じることを心掛けましたし、車イスに座っている時の姿勢や視線の配り方、バリアフリーじゃないところでの動き方に関しては、撮影期間中に車イスで移動して体で覚えていくようにしていました。実際に車イスで動いてみると、こういうところが不便だなとか自然と分かってくるので、体験しながら覚えるということがすごく重要なんだなと実感できた現場でした」

杉咲「私はただひたすら真っ直ぐに樹先輩のことを思い続けるつぐみの気持ちを大事に演じるように心掛けました。私自身も思いを真っ直ぐ相手に伝えたいタイプなので、つぐみの行動に共感できたのも大きかったように思います。それは恋愛感情だけではなく、思ったことはしっかりと伝えたいという意味なんですけど、そこにすごく共感できたからこそ自然と演じられたのではないかなと思います」

──監督からは役作りに関して何かリクエストはあったのでしょうか?


※続きは月刊Songs2018年10月号をご覧ください。

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