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──新曲『Heroine』は、ドラマ『ファースト・クラス』のテーマソングとして早くから話題でしたね。
渡部俊英(以下、渡部)「ありがとうございます。実はこの曲をレコーディングしたのは、僕らのデビュー・シングルの発売前だったんですよ。デビュー前からこんな大きなチャンスをいただいて、本当に嬉しかったです」
佐脇慧一(以下、佐脇)「ドラマを見てくださってる方がたくさんいらっしゃいましたから、僕らがライブでこの曲を歌った時の反響なんかもすごかったですよ」
──まさに待望のリリースという感じですね。レコーディングはいかがでしたか?
向山毅(以下、向山)「レコーディングで歌ったのは僕が最初だったんですが、Aメロは結構低めなんですね。僕はどちらかというとハイトーンボイスなので、最初はすごく苦戦しましたね」
佐脇「基本的にはシュンさん(渡部)、タケさん(向山)、アキト(手島)、カズヤ(佐々木和也)のうちの誰かが最初に歌って、曲のベースを作るんです」
渡部「この曲は応援ソングでもあると思うんですが、僕自身もデビューするまでに12年かかったので、自分の言葉として歌えたようなところがありましたね」
──特に共感した歌詞は?
渡部「僕は“その道を行くために 涙をいくつ流したの?”ですね。僕は20歳ぐらいの時に一度音楽を諦めて飲食店で修行していたのですが、そこのマスターから“その若さで何かを諦めるようだったら、美味しいものだって作れないぞ”と。“本当にやりたいことがあるんだったら若いうちにぶつかってみろ”と言われて、もう一度音楽の勉強をイチから始めたんです」
向山「僕もメジャー・デビューまで7年かかったんですね。上京したけど全然歌が歌えないし、ダンスもできない。たくさんの壁にぶち当たって“もう辞めたほうがいいのかな”って何度も考えたけど、地元で応援してくれている家族や友達のためにも負けて帰るわけにはいかない! という思いでここまで来たんです」
──サビの“その傷跡 プライドに変えて/輝き出す あなたならばきっと”という歌詞そのものの思いだったんでしょうね。
向山「そうなんです! だからこの曲は、自分にとっての応援ソングでもあるんですよね」
──手島さんと佐脇さんはいかがですか?
手島章斗(以下、手島)「僕は“ガラスの靴は 自分で手に入れる”という歌詞ですね。ドラマの内容にもすごく合ってたなと思ったし、“ガラスの靴”っていう表現も好きで」
向山「ガラスの靴が似合うんですよ。SOLIDEMOのシンデレラボーイですから(笑)」
渡部「似合うって、履いたことないでしょ(笑)」
佐脇「(笑)。ちなみに僕もアキトと一緒で、“ガラスの靴は 自分で手に入れる/あなたの強さを 信じ続けるから”ってところが好きなんです。他人のことを信じ続けること、そして、自分も信じているから頑張れる。そういうのってすごくステキだと思って。あと、サウンドクリエイターの野崎良太さんが提供してくださった曲がまたいいんですよ。今までになかったこの新しさやスタイリッシュな雰囲気を崩さないように、メンバー8人でまとまりつつも個性を出していくことを心掛けました」