Goodbye holiday *撮りおろし3ページ |
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──まず『リベレーター』ですが、『ワンピース エピソード オブ サボ~3兄弟の絆 奇跡の再会と受け継がれる意志〜』のテーマソングとして書き下ろしたんですよね。
児玉一真(以下、児玉)「はい。僕らにとっては初の書き下ろしだったし、しかもあの『ワンピース』ですからね。ここで書けるか書けないかが、バンドの今後に関わるんじゃないかなというくらいのプレッシャーがありました(笑)。まだ曲もできていないのにレコーディングのスケジュールがどんどん決まっていって、かなり緊張しながらの作業でしたね」
──喜びとかプレッシャーとかが入り交じってたんでしょうね。
山崎晃平(以下、山崎)「だって、まだデビュー3か月目ですよ!? ヤバくないですか(笑)」
大森 皓(以下、大森)「でも、番組の告知が“ジャンプ”に掲載されてたんですけど、そこに“主題歌:Goodbye holiday”って小さく載っていて。それを見た時はめっちゃ嬉しかったです」
児玉「『ワンピース』は小さい頃から大好きで、単行本もずーっと集めていたので、今回の『エピソード オブ サボ』のストーリーもしっかり読んでましたからね。嬉しいし、緊張もするしみたいな(笑)」
──曲はどんなふうに書いていったんですか?
児玉「“リベレーター”という言葉は、いつか曲にしたいなと思って頭の中にあったキーワードなんです。“リベレーター”は“解放者”という意味があるんですが、今回の脚本を読ませていただいた時に自分の中でリンクするものがあったので、このタイトルで書いていこうってまず決めました。もともと、そのキーワードをイメージしてた段階からサビの歌詞とメロディーはあったので、AメロとBメロを考え、作品の世界観を壊さないように自分の中で脚本を消化しながら歌詞を書いていきました」
──大切にしてきた言葉が、扉を開けてくれたんですね。
児玉「そうですね。貴族の子だったサボは、きらびやかな生活に違和感を感じたり、自由がないことへの葛藤みたいなものがあってその生活を捨てるんですけど、何か、そういうものなんだろうなと思ったんですよ。きらびやかだけどそれによって不自由になることもあるし、息苦しさを覚えることもある。貧しくても、自由や幸せはあったりする。そういうところを曲にしたいなと思ったんです。どっちが正しいかは分からないですけど、自分次第で自由を手にすることもできるし、解放者となって、今いる世界で道を切り拓くこともできるんじゃないのかなって」
──サウンド面に関しては?
大森「ギターのリフに関しては、なかなか児玉くんのOKが出なくて大変でしたね」
児玉「それはほら、もっと出るんじゃないかって期待も込めて」
大森「(笑)。でも結果的には、いいスパイスになるリフになったかなと思いました」
福山 匠「この曲、すごく短いんですね。2分半とか。一瞬もスキがないくらいなんですけど、ギターのリフがずっと鳴ってるので、ベースはそことのバランスを取る感じで弾いてます。AメロもBメロも緊張感があるし、『ワンピース』ってことで、衝動みたいなものも詰め込みながら勢いよくやろう! って感じでしたね」
山崎「今までの僕らのリード曲って、1番があって2番があって、ソロがあって最後サビみたいな王道なパターンが多かったんですけど、せっかくのこういう機会なので、そうじゃないものにしたいねというのがあったんです。例えば高校生とかが曲とか作る時に、“『リベレーター』みたいな尺でさ”って感じの捉え方もしてもらえるようなアレンジにもしたいなと」