SKY-HI *撮り下ろし3ページ |
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──ニュー・シングル『ナナイロホリデー』は多幸感に溢れたダンスチューン。こういう楽曲が生まれたのは、アルバム『カタルシス』の成功が影響しているんでしょうか?
「そうかもしれないですね。どうしてこの曲ができたかというと……俺はライフワークとして曲を作り続けているんですけど、ここ最近はシリアスなものが続いていたから、もう少し楽しくて、夏っぽい曲を作ってみようと思ったんですよね。最初のデモをツアーが終わる前に作って、3月31日にレコーディングして、4月1日に喉の手術のために入院したんですけど、その時の“歌えない”という状況が意外と大変で。5月に歌えるようになった時、音楽を作って、歌えるということの幸せを実感したんですよね。部屋の中で1人でやってるだけでもすごく幸せなのに、自分にはそれを共有してくれる仲間がいて、その人達と全国ホールツアーを回れたことはめちゃくちゃ素晴らしいことだったんだなって。そう思った時に(『ナナイロホリデー』の制作について)“楽しい”だけでは足りなくなって、“幸せ”に作り換えたんです。ホールツアーがなくても、喉の手術がなくてもこの感情は生まれなかったし、ホールツアーは『カタルシス』というアルバムがなければあり得なかったわけで、そういう繋がりや影響はどうしてもありますよね」
──SKY-HIさん自身の人生が反映されているという意味では、ドキュメンタリーに近い感じもあるのかも。
「そうですね。音楽と人生はどうしてもリンクしてくるし、それを止めようとも思わないので」
──“楽しさ”から“幸せ”に感情の在り方が変わったことで、楽曲のトラック、アレンジなども変化したんですか?
「いや、実はトラックとコードは変わってなくて、構成もほとんど同じなんです。ただし、メロと歌詞は全て変えました。最初の曲もなかなかのクオリティーだから、違う曲としてリリースしたいくらいなんですけど(笑)」