ましまろ *撮り下ろし5ページ |
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──昨年9月の1stアルバム『ましまろ』に続いて、早くも新作『ましまろに』がリリースされます。勝手に“のんびり活動していくグループなのかな”と思っていたので、こんなに早く新作が聴けることに驚きました。
真島昌利(以下、真島)「あ、そうですか(笑)」
真城めぐみ(以下、真城)「そこはマーシー(真島)ですから」
中森泰弘(以下、中森)「すぐに新曲を持ってくるんですよ、マーシー。ギターを抱えてやってきて歌ってくれるんですけど、まとめて3曲くらいあったり。だから、すぐに曲数が揃っちゃうんですよね。やっぱりさすがだな、と」
真島「いやいや」
──多作ですよね、真島さん。
真島「そうなんですかね? まぁ、趣味とかもないし、日々、他にやることもないから」
真城「趣味が多い人っているけど、すごいなぁって思いますね。私も何もないから」
──音楽だけ?
真城「そのわりには何も生み出してないですけど(笑)。趣味は料理くらいかな? 料理って、音楽と似てるところもあるので」
中森「僕もそんなに趣味はないけど、曲は1年を通して、なかなかできないですね(笑)。そっちの状態に慣れてきたというか、マーシーみたいにいっぱい曲ができる感覚がよく分からなくて。頼もしいなって思いますよ」
真島「まぁ、他にやることもないから(笑)」
──楽曲の制作、レコーディングも前作と同じような感じですか?
真城「そうですね。全く何も変わってないです」
中森「“今って去年なのかな?”って思うくらい変わらない(笑)。3人で集まって、飲みながら演奏して、“こういう感じでいいんじゃない?”っていう」
真城「そこまで詰めてやる感じではないんですよね、ましまろは」
真島「そうだね。“ここをこうして、ここはギターで何か弾いて”っていう、わりとユルい感じなので」
真城「しっかり詰めるっていうことは一切ないですね。アレンジしてる時もレコーディング中も」
──『ましまろに』のサウンドは、前作以上に音の隙間がありますよね。
真島「そうですね」
真城「余計なことはなるべくやらないようにしてるからね」
中森「それって、すごく勇気が必要なんですけどね。ましまろ以外で曲を作る時もそうだけど、どうしても詰め込もうとしたり、アレンジを加えようとしてしまうので。曲の中に空間を作るっていうのは、本来“えい!”という気合いが必要なんだけど、ましまろはそれを自然にやれてるのがいいなって」
──必要最小限の音があればいい、と。
真島「そうですね。特に最近はその傾向が強まってる気がします。スカッとしてるのがいいなって。以前は空間があると不安になったり、小手先で音を加えることもあったんですけど、今回のレコーディングの時なんて、せっかく入れた音も“やっぱりいらないな”って取ったりしてましたからね。ドラムを全部なくした曲もあるんですよ」