WHITE ASH *撮り下ろし4ページ |
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──まずは、アルバム『SPADE 3』のツアーの手応えから教えてもらえますか?
のび太「手応えはすごくありますね。今までのツアーの中でも一番熱いし、一番汗をかいてます(笑)。4人のバンド感を『SPADE 3』で取り戻せた感覚もあったし、ライブをやっていても純粋に楽しいんですよ。それが会場に来てくれたお客さんにも伝わって、みんな楽しんでくれて。そんな姿を見て、こっちもさらにテンションが上がるっていう」
山さん「良い循環ですよね。『SPADE 3』はライブを意識したアルバムだし、お客さんも本当に楽しそうで。曲でしっかり一体感を作れてますね」
彩「アルバムを作っていた時から“大きい音で鳴らしたい”と思っていたので。実際にやってみると、“これこれ!”という感じでした」
剛「前作の『THE DARK BLACK GROOVE』はグルーヴを追求していて、どちらかと言うと音楽好きの人に向けていたところがあって。今回の『SPADE 3』で若い層のお客さんも増えて、色んな楽しみ方をしてくれてるんですよ。会場の後ろでじっくり聴いてる人もいれば、前のほうで盛り上がっている人もいて、その雰囲気がすごく良くて」
──シンプルなアレンジの曲も多いし、ライブ映えするアルバムですからね。
彩「そうですね。手元を気にしないでもいいから、その分、暴れられるというか(笑)」
のび太「ただ『Gamble』はちょっと大変だったかな。ギターのフレーズは裏のリズムを意識しないと弾けないんだけど、歌のメロディーはずっと流れる感じで。色々大変でした。でも練習の甲斐あって、ちゃんとできるようになりましたよ」
──良かったです(笑)。そして早くも新作『Quest』がリリースされます! このミニ・アルバムは『アニメ モンスターストライク』関連の楽曲で構成されている、コンセプチュアルな作品ですね。
のび太「『SPADE3』のレコーディングをやっていた去年の年末にお話をいただいて。『モンスターストライク』はもともとゲームのアプリなんですけど、そのアニメーションが去年の10月から始まってるんです。僕らは“アニメの第2部の曲を一緒にやってくれませんか?”というオファーをいただいたんですが、そういうタイアップって普通は1曲か2曲じゃないですか。でも今回は“5曲作ってください”というお話だったんですよね」
──サウンドトラックを作るくらいの分量ですね、それは。
のび太「そうなんですよ。音楽担当の方と打ち合わせした時も、それぞれの曲に対して“こういうコンセプトの曲で、こういう感じの曲にしてほしい”ということをしっかり詰めていって。さらに『モンスターストライク』のゲームの大会(モンストグランプリ2016チャンピオンシップ)のイメージソングも作ることになったから、全部で6曲になって。“だったらモンスターストライク関連のコンセプト・ミニ・アルバムとしてリリースできるな”と」
──なるほど。それにしてものび太さん、アルバム『SPADE 3』の制作の直後に6曲作るってすごいですね。めちゃくちゃ多作じゃないですか。
のび太「自分もそれを思い知りました(笑)。スケジュールは確かにタイトだったんだけど、“できないです”なんて言ってる場合じゃないなって。まず“やれません”って言いたくないんです。自分の可能性に自分が一番期待してるし、“たぶんできるだろう”と思ってるので。今までも全部くぐり抜けてきたし、“今回もやってくれるはずだ、自分!”っていう(笑)」