May J. *撮り下ろし4ページ |
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──May J.さんのクリスマス・アルバム、待っていた音楽ファンも多いと思います!
「私もずっと出したかったんですけど、なかなかタイミングが合わなかったんです。ずっと出したかったので、嬉しいです!」
──May J.さん自身も海外アーティストのクリスマス・アルバムを聴いてました?
「はい。クリスティーナ・アギレラ、ステイシー・オリコ、デスティニーズ・チャイルドなどのクリスマス・アルバムが好きですね。どのアルバムにもオリジナルの楽曲が1曲入ってるんですよ。なので、私もオリジナル曲(『Wish Forever』)を入れたかったんですよね」
──なるほど。もちろんスタンダードなクリスマス・ソングもたっぷり収録されていて。
「みんなが知っていて、歌える曲にしたかったんです。子どもから大人まで楽しめるアルバムにしたかったので。みんなで一緒に楽しめる曲もあるし、バラード系のしっかり歌い上げる曲もあって。その両方を聴いてもらいたかったんですよ。日本語の曲をまとめた『サンタクロースメドレー[赤鼻のトナカイ ~ ママがサンタにキスをした ~ ジングルベル]』はパーティーに合いそうな雰囲気で、英語の曲を歌った『Christmas Medley[JOY TO THE WORLD ~ LET IT SNOW! LET IT SNOW! LET IT SNOW! ~ WHITE CHRISTMAS]』はスウィング感のあるジャジーなサウンドに挑戦しています」
──『サンタが町にやってくる』もビッグバンド・ジャズ風のアレンジ。バンドとの相乗効果というか、May J.さんのボーカルもすごい迫力ですね。
「最近恒例になっている“一発録り”だったんですけど、すごく楽しかったですね。歌うのはちょっと大変だったんですよ。最後のサビの前に転調するんですけど、普通は半音上がるんです。でも、レコーディングに参加してくれた管楽器の皆さんが“1音上げたほうが演奏しやすい”ということで、キーがさらに上がって。最後はもう“うわー!”という感じで歌いました(笑)。そういう状況になったら“よし頑張ろう”という気持ちになるし、あとは気合いと集中力ですよね」
──その場のテンションで乗り切るというか。本当にカッコいいテイクですよね、これは。
「原曲は楽しい雰囲気なんですけど、ビッグバンドのサウンドで歌うことによって大人っぽいイメージも出せて。いいバランスだなって思いますね。こういうサウンドはあまり歌う機会がなかったんですけど、やってみると楽しいんですよ。シングル『Have Dreams!』に収録した『Can't Take My Eyes Off You』のカバーもジャジーなアレンジだったし」
──シンガーとしてのキャリアを重ねる中で、ジャズが似合うようになってきたのかも。
「ジャズって“成り切る”ということが必要だと思うんですよ。声も普段とは少し変えて、ちょっとセクシーだったり、遊び心のある歌い方をしていて。まだ似合うかどうかは分からないけど、ジャズを歌っても照れたり、恥ずかしいとは思わなくなってきましたね。そういう年齢になってきたんじゃないかな」
──先ほども話に出ていたオリジナル曲『Wish Forever』はロマンティックで切ないバラードナンバー。
「実はこの曲は3年くらい前からあって、プリプロもやっていたんです。歌詞もできていて、スタッフの皆さんとも“いいタイミングで出したいね”と話をしていて。冬の時期を思い起こさせるようなバラードソングなので、今回のクリスマス・アルバムにピッタリだなって。私もすごく好きな曲なので、ようやくリリースできて嬉しいですね」