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チャン・グンソクが2016年3作目となるシングル『抱きしめたい/ボクノネガイゴト』をリリース。心が温まるような冬にピッタリのこのシングルについてはもちろん、クリスマスの思い出や、2016年を振り返っての思いなどもタップリ聞いてみた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:髙橋栄理子

──『抱きしめたい』は、とてもステキなミディアムバラードになっていますね。最初にこの楽曲を聴いた時、どんな印象を受けましたか?



「12月に発売するために、色んな曲を100曲くらい聴いたんです。その中で初めて聴いた瞬間から、あ、この曲だ! とフィーリングがピッタリ合ったのが、『抱きしめたい』。ナレーションみたいな感じでゆっくり歌いながら、サビでバーンと広がる感じが冬にピッタリだと思ったし、寒い季節にファンの方が聴いて、心まで温かくなるような曲だと思ったんです。だから歌う時も誰かに話し掛けているような雰囲気を心掛けました。それにこの曲は、歌詞も今までの曲より日本っぽい感じなんですね。それだけに、より日本っぽい曲になるように色々なキーで歌ってみて、一番この曲に似合うものを探しました」


──確かに、聴いていて、まるで声に包まれているような気分になりました。やっぱり冬はぬくもりのある曲がいいですよね。

「そうですね。前のシングルは夏に出したので、リズム感があって踊りたくなるようなタイプだったんですよ。でも今回は冬に似合う曲がほしかった。それには歌っている僕はもちろんですけど、聴いているみんなが温かくなるような曲が一番大事だと思ったんですね。それで久し振りにロック・バラードを歌ってみたんです」

──もともとロック・バラード調のアレンジはお好きなんですか?

「好きですね。でも久し振りだったので、歌う時も雰囲気を作りたくて。だからスタジオの電源をオフにして歌いました」

──歌詞の中に、グンソクさん自身がグッとくるフレーズはありますか?

「この曲の意味を一言で表現していると思うのは、“僕はキミの味方さ”というフレーズ。寂しい時にも悲しい時にも、この曲を聴けば、僕がキミの味方だと感じてもらうことができるはず。だから頑張ってね、というメッセージが込められています」

──そういう気持ちってグンソクさん自身もよく分かりますか?

「1人暮らしなので、寂しくなることがあるんですね(笑)。でも家で1人でお酒を飲んでいる時にこの曲を聴くと、自分の歌なのに誰かから応援してもらっている気分になるんです(笑)。実際レコーディングの時も、聴いてくれる人を僕が助けてあげたいっていう気持ちで歌いましたから。僕はいつもファンの方に応援していただいて大きな愛をもらっていますけど、だからこそ、この曲はファンの方のために歌いたかった。そして、僕のことをそんなに知らない人も、この曲を聴いた時に何となく励まされるような気持ちになってくれたら嬉しいです」

──ちなみに、グンソクさん自身が今一番“抱きしめたい”ものは何ですか?



「ハッピーエンディングを作るために、いつも頑張っている僕自身を抱きしめたいですね(笑)。今、本当に寂しいんですよ。クリスマスにも全然予定がないし、年末も1人で家にいるかもしれないので(笑)。だから自分で自分を抱きしめるしかないかなって思ってますね(笑)」

──(笑)。クリスマスといえば、もう1曲の『ボクノネガイゴト』は、クリスマスをイメージさせるアレンジになっていますよね。

「『ボクノネガイゴト』もすごく日本的な曲で、しかも仮歌が少し鼻声っぽい感じだったんですよ。だから最初は僕に似合うのかな? って思ったんです。でも歌ってみたら、すごく嬉しい気持ちになった。歌っているうちに自分も気持ち良くなって、ずっと笑いながら歌っていましたから。『抱きしめたい』は寂しい人を抱きしめたいっていう曲ですけど、『ボクノネガイゴト』は幸せな瞬間を表現した曲。それもあって、スタッフさん達と“いい曲だね!”って言い合いながら歌っていたら、普通は4時間くらいかかるレコーディングが1時間半くらいで終わったんです。それに初めて挑戦した鼻声っぽい歌い方もうまくいって、僕が聴いても、本当に日本人が歌っているみたいに思えた。それだけに僕自身が、この曲にハマってしまいましたね」


※続きは月刊Songs2017年1月号をご覧ください。

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