Anly *撮り下ろし3ページ |
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──今回はスキマスイッチとのコラボということですが、どういう経緯で?
「ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』のエンディングテーマを書き下ろしさせていただくことになったんですが、コラボレーションはどうだろうっていうアイデアが出たんです。私は伊江島にいた頃、父の影響でエリック・クラプトンとかZZトップのような昔の洋楽ロックばかり聴いてたんですが、唯一邦楽で聴いてたのがスキマスイッチさんだったんですね。大橋(卓弥)さんの声も常田(真太郎)さんのピアノも、聴こえてくるとすぐに“スキマスイッチだ!”って分かるくらいの存在感があるし、それくらい好きなアーティストさんだったので、思い切ってお願いしてみたんです」
──夢が叶ったわけですね!
「はい。これは他ではあまり言ってないんですが、実は前作の『カラノココロ』を作ってる時、スキマスイッチさんの『ボクノート』にすごく助けられたんです。色々悩んでたんですよ。自分の声だったり、曲作りに対する気持ちとか、いわゆるアイデンティティーの確立中みたいな時で。『ボクノート』は何かクリエイトする人には特に響く歌詞だと思っていたんですが、お2人の音楽への情熱とか、誰かに何かを伝えたいっていう強い気持ちがすごく伝わってきて、私自身、奮い立つものがあったんです。まさか自分の次の作品でご一緒できるなんて、と思いましたけど、本当に嬉しかったですね」
──実際にお会いになった時はどんな気持ちでした?
「最初は緊張して上手くしゃべれませんでした(笑)。でも、私の作品も聴いてくださって、“ライブでループペダルを使ってやる感じがすごくいいね”みたいな感じで言ってくださったりもして、音楽の話になると自然と盛り上がれましたね」
──作業はどんなふうに進めていったんですか?
「スキマスイッチさんがいつも使っていらっしゃるスタジオに3人で集まって、数日間かけて一緒に作りました。最初は“どうしようか?”みたいなことになるだろうと思ったので、自分で好きなフレーズを3つくらい用意して行ったんです。普段はあまり弾かないんですが、ピアノを触ってみたりしながら」
──それは、常田さんがいつもピアノで曲を作るからですか?
「というよりも、新しいことに触れたら何かできるんじゃないかなと思ったんですよね。今回の曲はバラードにしたいという思いがあったんですが、自分としてはギターでバラードを作るのは難しいなと思ってたので、ピアノで好きなリフというか、前奏っぽいものを考えたんです。それを実際にスタジオで弾いてみて、常田さんと大橋さんも“これいいじゃん”、“これとこれをくっつけてみようか”みたいな感じで進めていったんです。メロディーは2日間くらいでできました」