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自身の誕生日の翌日、4月19日に7枚目のアルバム『あの・・いま脂のってるんですケド。』をリリースする遊助。それは、まさにタイトル通り充実の1枚になった。アーティストとしての活動をスタートさせてから8年が経過。着実に遊助ワールドが広がっていることを、このアルバムで感じることができるだろう。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:髙橋栄理子

──今回のアルバムは、シングルのタイトル曲以外は全部新曲ですよね。『あの・・いま脂のってるんですケド。』というタイトル通り、次々と楽曲が生まれている感じなんですか?



「そうですね。どんどん出てくる時期なのかな? って自分でも思うくらい。俺の場合、シングルもいつも4曲収録していて、リリースのペースも結構早いから、友達や先輩に渡すと“こんなにたくさん楽曲を入れてるの!? よく他の仕事もやりながら、これだけの数の曲が出てくるね”ってビックリされるんですよ。でも、最近は昔よりいっぱい出てきてる。すごくやりがいがあるし、今まで以上に音楽が楽しいです。今回収録した曲も、もっとたくさんできた中から選りすぐった15曲。遊助っぽいメッセージがある曲やツアーを意識した曲、これまでにない新しいタイプの曲という感じで、色んな世界観のものを15曲集めました」

──聴いていて、本当に脂がのってるんだなって感じました。充実した内容の1枚だと思います。

「ありがとうございます! 今、創作意欲が、すごいんですよ。お湯をためすぎたお風呂に入った時みたいに溢れている感じ(笑)。ドラマや映画をやっている最中にも、“こんな曲やりたい、あんな曲を作りたい”っていうイメージが湧いていて、それがたまっていたんですね。だから、いざ楽曲制作ってなった時に、そのたまっていたものがブワ〜ッと出てきたんだと思います」

──そんなアルバムの1曲目はライブのオープニングにもピッタリな『Hop Step Japan』。日本人の心意気を感じますし、日本を元気にする曲でもありますよね。



「東京オリンピックも近いので、ちょっと日本を意識した曲を作れたらいいな、音楽で日本中の人を繋げられたらいいなって思ったので。この曲はMVも撮ったんですけど、ダンサー陣もノリノリ。CGも使ってるんですけど、それも和っぽい感じになっているので見ていても楽しいと思います」

──『天真RUNマン』もグイグイ前進していくようなアップチューン。年齢なんて関係なく、前に進んでいくぞ! という曲ですよね。

「俺も気がついたらアラフォーですからね(笑)。でも、歌詞にもある通り、安全な道を行っても明日死んだら悔んじゃう。どんどん行くぞ! っていう気持ちを込めました」

──とにかく前に突き進んでいくというのは、もう、遊助さんのポリシーなんでしょうか?

「もちろん、それはありますね。成長しながら、進化しながら、遊助らしさを忘れずにいたいって思っているんですけど、俺らしさって何だろう? って考えた時に、前に進んでいくことかなって。だから、それが表現された曲になっていると思います」



──恒例の遊turing楽曲は、今回は3曲。三者三様の味がありますよね。

「どの曲も、それぞれのアーティストさんと一緒に作りました。『パーティ行かなアカンねん遊turing DOZAN
11』のDOZAN11さんとは、最初は完成したものとは全然違うタイプの曲を作りたいと思ってたんですよ。DOZAN11さんっていうと、やっぱり三木道三時代の“一生一緒にいてくれや”(『Lifetime Respect』)のイメージが強いじゃないですか。だから今回も、昔を思い出すような聴かせるラブソングを2人で熱く、男くさくやりたいって言ってたんです。そしたらDOZAN11さんが、“それもいいねんけど、ひとつ新しいジャンルっていうか、色々模索していた中で、こういうのをやってみたいって明確に見え始めてきたものがあるので、こんな感じはどう?”ってビートだけ入っているトラックを持ってきて、打ち合わせの時いきなり鼻歌で歌い始めたんですよ。その瞬間は、あ、そっち!? って思ったんですけど(笑)、逆に言うと、俺が想像つかないようなところでやらないと遊turingの意味がないとも思った。それでシフトチェンジして、挑戦してみようって思ったんです」


※続きは月刊Songs2017年5月号をご覧ください。

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