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昨年デビュー10周年を迎えた長澤知之。彼が歩んできた10年間の音楽の旅を綴った2枚組のアンソロジー・アルバムが『Archives #1』だ。本作にはこれまで発表してきた作品の中から選りすぐられた楽曲に加え、未発表テイクやライブ音源、そして新曲を含んだ全34曲が収録されている。まさしく過去~現在を網羅すると共に未来をも示唆した重要なアイテムなのだ。彼にとって本作はひとつの区切りであり、通過点であり、また未来に向かう新たな始まりでもある。ぜひとも彼の心の歌を聴いてほしい。
Photo:杉田 真 Text:大畑幸子

──2枚組の『Archives #1』を聴いて、改めて長澤知之というミュージシャンは素敵な曲をたくさん作ってきたんだなと思いました。

「ありがとうございます。嬉しいです」

──今作はベスト・アルバムと呼ばずに、アンソロジー・アルバムとなってますけど。

「ベスト・アルバムという名前をつけたら縁起が悪いっていうか(笑)」

──縁起が悪い!?(笑)

「何て言うのかな…“これが今までのベストでした”って言ってるような気がして。僕としては、“まだ僕は行けるんだけど…”っていう。“むしろそのための今までだったんだけど…”っていう思いがあったので。だからベスト・アルバムは使わず、アンソロジー・アルバムにしてタイトルを『Archives #1』にしました」

──ベストとは言ってくれるな、と(笑)。

「いやいやいや…ベスト盤なんですけど(笑)。俗に言うベストなんだけど、言葉にするんだったら、ベストとは言わずにアーカイブスと言っておこうみたいな(笑)」

──(笑)。確かに10年を歩んできて、ここはまだ通過点ですものね。この先もずっと続いていくわけだし、未来に繋がっていくわけだから。だからこそのアーカイブス。

「そうですね。もっともっとアイテムを得ていきたいし。色々な感情だとかね。それで形を変えながら表現できたらなって思っているから」

※続きは月刊Songs2017年5月号をご覧ください。

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