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日本のダンスホール・レゲエを牽引し続けるHAN-KUNが約3年振りとなるニュー・アルバム『VOICE MAGICIAN V ~DEEP IMPACT~』をリリース。2016年にニューヨークに半年間滞在し、現地のミュージシャンと交流する中で、音楽的な経験値を高めたHAN-KUN。“レゲエ・ミュージックへの愛情”“日本のアーティストとしてのアイデンティティー”をテーマに掲げた本作を聴けば、彼の音楽世界がさらに深まっていることが分かるはずだ。
Text:森 朋之

──ニュー・アルバム『VOICE MAGICIAN V ~DEEP IMPACT~』が完成しました。今のHAN-KUN
さんのモードが強く感じられる作品だし、めちゃくちゃカッコ良かったです! ただ、アッという間に終わるんですよね、このアルバム。

「トータルで40分ないですからね(笑)。実は、そこはかなり意識していました。今回のアルバムにはダンスホール・レゲエの現場に直球で刺さる曲を入れたかったし、楽曲の構成(Aメロ、Bメロ、サビなど)でドラマを作るというよりは、リリックのインパクトだったり、ワンループのトラックで盛り上がりを作ることも意識していたので。最近の海外の作品をチェックしていても、短めの曲がたくさん入っているアルバムがヒットしていたり、それが今の旬な気がしていて。ミックスCDみたいな感じで1枚の中に色んなサウンドが入っていて、リピートしたくなるような作品にしたいなと思っていました」

──なるほど。HAN-KUNさんは2016年の前半に半年間ニューヨークに滞在。そこで得たものも今回のアルバムに反映されていますか?

「それはすごくあると思います。去年の8月に『Island Vibes』というミニ・アルバムをリリースさせてもらったのですが、その時以上にニューヨークで培ったものが詰まってるかもしれません。本当に色んな刺激を受けたので、それが反映されていれば良いなと。今までのアルバムとどう違うかはリスナーの方に判断してもらうことだとは思いますが、僕自身の内面にはすごく変化があったので」

──具体的にどんな変化があったんですか?

「さっき言ったことと重なる部分もあるのですが、1曲の中で言いたいことだけをズバッと表現する潔さだったり。あとは何だろうな……サウンド面で言えば“やるべきこと”と“やりたいこと”の両方があると思うんです。聴いてくれる人の振り幅を広げるためには“やるべきこと”にトライすることも重要だと思うんですけど、ムリしてやっても良いものができないかもしれないなとも思っていて」

※続きは月刊Songs2017年8月号をご覧ください。

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