http://www.crazykenband.com/
“イイネ!”でおなじみ、東洋一のサウンドマシーンこと横山 剣が率いるクレイジーケンバンド(以下、CKB)から、結成20周年を記念したベスト盤『CRAZY KEN BAND ALL TIME BEST “愛の世界”』が到着。『タイガー&ドラゴン』『GT』といった代表曲から『タイに行きたい』『発光!深夜族』などの隠れた名曲まで。横山 剣自身が厳選した3枚組60曲には、ロックンロール、ソウル、ファンク、ジャズ、ラテン、歌謡、アジア民謡といった要素が混然一体となったCKBの濃密な音楽世界がビッシリと刻み込まれている。
Text:森 朋之

──結成20周年を記念したベスト盤『CRAZY KEN BAND ALL TIME BEST “愛の世界”』がリリースされます。3枚組60曲というボリュームですが、選曲はさぞかし大変だったろうと思います。

「ええ。まず150曲くらいに絞ったんですけど、そこからさらに100曲近く削るのが大変で。とっかえひっかえしながら、結局はその時の気分で選んだんですけどネ。メンバーやスタッフの意見を聞いても票が割れるだけなので、全部自分の好みで決めました。決めてからかなり時間が経ってるので“あっちの曲を入れれば良かった”ってすでに後悔してます(笑)」

──様々な時期の曲が順不同で収録されていますが、古い曲も新しい曲も全く違和感なく並んでるのがすごいな、と。

「古くも新しくもない音楽ですからネ。常に自分にとってフレッシュな音楽をやっていて、それが世の中的に新しいかどうかはよく分からないので。曲を聴いて“声が違うな”とか“もっとこうすれば良かったな”と思うことはありますけど。だから今回、悔いが残ってる曲は新録したんですよ。ホーン・セクションやストリングスを入れたり、家でいうリノベーションみたいに、柱だけ残してあとは入れ替えたり」

──『タイガー&ドラゴン』もリテイクされてますね。

「ホーンを入れたんです。ライブでは必ずホーンを入れてやってたんですけど、音源はホーンなしの状態でリリースしちゃったので。どうして入れなかったのか、今となってはさっぱり分からないんですけど(笑)。『スージー・ウォンの世界』(※ソロ・アルバム『CRAZY KEN'S WORLD』収録曲)を新録できたのも良かったです。実は、初期のナンバーはそこまでレコーディングに力を入れなかったんです。ライブでずっとやってた曲をバーッと録っちゃったし、(別の)仕事もしていて時間もなかったので。ずっと気になっていた曲をリテイクできて、スッキリしましたよ」

※続きは月刊Songs2017年8月号をご覧ください。

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