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J-POPと日本を愛して20年、デビューして5年目という節目を迎えたクリス・ハートが、初のベスト・アルバム『こころのうた〜クリス・ハート ベスト〜』をリリースする。ただ楽曲をまとめるだけではなく「正しいベスト・アルバムにしたかった」という今作について、また、日本の音楽を通してたくさんのことを学んでいる彼が思うこれからについても話を聞いた。
Text:山田邦子

──ベスト・アルバムの発売、おめでとうございます!

「ありがとうございます。僕が日本と出会って20年、メジャー・デビューして5年目、2回目の47都道府県ツアーも終わったところでこのベスト・アルバムが出せるということで、本当にいいタイミングで出すことができるなと感じています。ちなみにこの作品が、帰化して初めての作品になるんですよ。僕の人生という意味においても、運命のような不思議な気持ちも感じています」

──クリスさんは今年、日本国籍を取得されたんですよね。

「はい。帰化したことやこれから2人目の子どもが生まれるということもあって、自然と昔のことを考えるようになっていたんですね。だったらこのタイミングで、これまでの道をもう一度思い出しながら、皆さんと一緒にお祝いできたらなという思いもありました。日本との出会いとなった曲、そこから歌ってきたたくさんの思い出の曲、デビューしてからの曲などが収録されているんですが、ある意味ここからまた新しいスタートを切るようなベスト・アルバムになったなと思っています」

──ボーナス・トラックとして収録されているオリジナルの新曲『Dreams』には、これまでを振り返りながらもこの先を見つめている強い思いが込められています。

「とても大きな夢を叶えたあとって、きっとみんなこれから先はどうすればいいんだろうって考えると思うんですね。僕もよくシンデレラボーイみたいなことを言われましたけど、夢を叶えるまでは本当に大変なこともたくさんあったし、夢を叶えたからといってそれでパーフェクトということではない。きっとこれからも色んなことがあるんだから、そういうことも踏まえた正直な応援ソングを作ろうと思ったんです。ただ“頑張れば大丈夫だよ! 叶えられるよ!”だけじゃなく、夢が叶ってもゴールではないし、そこからまた次の夢が始まるんだよっていうことをこのタイミングで言いたかったんですよね。ベスト・アルバムに入れるという意味もあるし、今の僕自身にとっても合ってるなと思って」

※続きは月刊Songs2017年10月号をご覧ください。

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