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玉城ティナや蒼波 純らを輩出した「ミスiD2015」グランプリの金子理江と同年の入賞者である黒宮れいによる2人組アイドルユニット、The Idol Formerly Known As LADYBABY(以下、LADYBABY)がニュー・シングル『Pinky! Pinky!』をリリースした。前作『Pelo』から5か月振り、メジャー通算3枚目となる新曲は日本古来の約束である“指切りげんまん”をテーマに、2人の関係性に焦点を当てた、激しいシャウトから始まるメタリックなハードロックナンバーとなっている。友達でも家族でも仕事仲間でもないと言う、2人のただならぬ関係性とは──!?
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:永堀アツオ

──新曲『Pinky! Pinky!』を最初に受け取った時にどういう印象を受けました?



黒宮れい(以下、黒宮)「私達は元々、日本の文化を発信するっていうコンセプトで立ち上げられたコスチューム会社のPRユニットだったので、当時から日本の文化のことは伝えてきたんですけど、今回は、『Pinky! Pinky!』だけじゃなく、シングルに入ってる3曲とも、私達2人の関係性や思いを書いてくれてるのかなって思いました。ふだん話している言葉に近い歌詞も多かったし、すっと入ってきて、歌いやすそうな曲だなって思いましたね」

金子理江(以下、金子)「LADYBABYは日本の文化をテーマにした曲が多いので、今回も“小指と小指で約束する指切りげんまん”っていう日本独特の文を歌詞の中に忍ばせつつも、サビで掛け合いがあったり、2人の関係性を描いているのがすごいなって感じました」

──2人の関係性を言葉で表すと?

金子「どうなんですかね。結論から言っちゃうと、2人にしか分からなくていいかなって思うことが多かったりしますね。どう、れい?」

黒宮「うーん、何か普通ではないですよね。感情的には恋人みたいな感じですね。友達って、仲良いぜ! みたいなのがあるじゃないですか。私、友達いないから分からないんですけど(笑)、うち達は仲が良くなくてもいいんです。以心伝心するものがあるから、それを信じてやっていこうっていう感じで。もちろん仲が良いほうがいいんですけど、例え仲が悪くても、“れい理江”っていう存在がここにあればいいかなっていう感じですね」

金子「うん。何かね、何て言ったらいいか分からないんですよね。本当に言葉にできるものがないんです。友達以上家族未満というわけでもなくて。本当にれいと理江っていう2人だけの空間があって。その空間の中にある感情で似ているものは何かって言ったら、やっぱり恋愛感情が近いんじゃないかなって思いますね。ケンカする時も、お互いを思い合いすぎて、気を遣いすぎてっていうことが多いし。友達ならケンカして、その関係性が終わっても大丈夫だけど、それはできない。腐れ縁みたいな感じですかね」

──何も言わずとも通じ合ってる間柄なんですかね。

黒宮「例えばスタッフさんも含めて、みんなでご飯を食べに行ったとしても、選ぶメニューが同じなんですよ。2人同時に“アボカドマグロ丼!”って言うみたいな」

金子「いつもそうだよね。何でも揃うんですよ」

黒宮「そうそう。味覚が一緒っていうのは大きいですよね」

金子「視点も一緒じゃない?」

黒宮「見てるところは一緒だね。でも、思うことは違うこともある。1人1人、違う人間だから」



金子「私にとっては、れいが隣にいるのは当たり前のことなんですよね。LADYBABYが始まる前から2人で一緒にいたし、そこから2人で色んなことを乗り越えてきて。いつも隣にいてくれたのはれいで、それを当たり前に思うのは良くないなって思うんですけど、私の中でれいは自分の一部みたいな感じになっていて。だから、“好き”とか“愛してる”とかっていう次元じゃない。嫌いになれなくて悔しいっていう感じですね。“くっそー!”って思うこともあるけど、カワイイんですよ!! 荷物とか持たないし、持ってこないこともあるんですけど」


※続きは月刊Songs2017年11月号をご覧ください。

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