今冬にクライマックスを迎えたドラマ&映画『HiGH&LOW』シリーズの九十九役で大ブレイクした青柳 翔が、歌手デビューして1年が経った。正統派の“泣き”のバラードを歌ってきた彼の3rdシングル『Snow!』は、これまでのイメージを覆すポップなミドルロック曲。青柳 翔からのクリスマスプレゼントともいえる珠玉のウィンター・ラブソングについて聞いた。
Photo:松井伴実 Text:坂本ゆかり
──この季節にピッタリのシングルになりましたね。
「はい。恋してる人もしてない人も、恋人がいる人もいない人も、この曲を聴いてクリスマスに向けて気分を高めていただければと思います」
──1st(『泣いたロザリオ』)、2nd(『そんなんじゃない』)と正統派のバラードが続いていたので、『Snow!』のポップなミドルロックは、意外でした。
「実は、この曲も最初は正統派バラードだったんです。そろそろちょっとポップな曲があってもいいんじゃないかって話が出て、このアレンジに変わりました。最初と比べると、アップテンポになったし明るくなり、僕も驚きました」
──歌ってみた感触は?
「明るい声だったり、リズム感が難しくて。教えていただくことの多いレコーディングでした」
──1st、2ndは、主人公がかなり“ダメな男”でしたが、『Snow!』ではようやくステキ彼氏に!
「すごく明るくてキラキラしている、恋が成就する曲だったので、最初に歌詞を読んだ時、“僕で大丈夫かな?”って思ったんです」
──ダメな男のほうが気持ちが入る?
「僕自身はそんなにちゃんとした人ではないので(笑)。こういうのは、照れちゃって」
──ではシングル3作で、一番自分に近いと思う主人公は、どの作品でしょう?
「1stの『泣いたロザリオ』かな。だいぶダメな人だと思います、僕は(笑)。マメなタイプではないし、やっていることが重なると、いっぱいいっぱいになっちゃうし…」
──本作の歌詞で、男性として共感できたのはどんなところですか?
「“幾つもの悲しみ越えて”って部分は、“長い間付き合ってきたカップルだからこそ分かり合えるんだろうな”って共感できますよね。サビの“コートの内側(なか)にすっぽりと包む”っていうのは恥ずかしいので無理かな~。包む前に、タクシー停めちゃうと思います(笑)」
──そこ、女子的には包んでほしいんですけど!
「包んだことないし、包んでる人を見たこともないです!」
──前から包むか、後ろから包むかも重要なのですが。
「包む前に、コートを脱いで貸しちゃうパターンですね、これは。で、タクシーを停めます(笑)」
──冬のロマンチックなエピソード、何かないですか?
「ロマンチックなことは、恥ずかしくてできないです…」
──前2作のMVは、すごくセクシーな作品でしたが、今回は?
「女性との出会いから別れまでを演じています。今までの作品より、リアルな感じというかナチュラルな感じになっていると思いますので、ぜひ見てください」
──カップリングの『時計台のクリスマス』は、『Snow!』とはまたカラーが異なる、切ないバラード曲ですね。
「こちらは永遠に戻らない愛を歌う失恋の曲になっています。テイストは違いますが、どちらもクリスマスの雰囲気になっています」
※続きは月刊Songs2017年12月号をご覧ください。