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2015年には『仮面ライダーゴースト』に出演して注目を浴び、今年はNHK連続テレビ小説『ひよっこ』で有村架純演じるヒロインの恋人・前田秀俊役を演じて人気急上昇中の磯村勇斗。最新出演作の映画『覆面系ノイズ』では、中条あやみ演じるヒロインのニノがボーカルを務めるバンドin NO hurry to shout;(以下、イノハリ)のメンバー・クロを演じている。3か月間のドラム練習を経て撮影に挑んだという彼に、今作の撮影秘話や好きな音楽について語ってもらった。
Photo:松井伴実 Text:奥村百恵

──謎の覆面バンド・イノハリのメンバーであるクロを、どのように演じようと心掛けましたか?



「クロは心から音楽を愛しているという気持ちを大事に演じました。あと、ドラムは他の楽器を支える役割もあるので、クロがイノハリのメンバーをしっかりとサポートしていることが画面から伝わるように心掛けました」

──3か月間ドラムの練習をして撮影に挑まれたそうですね。



「今まで楽器に触れたことがなかったんですけど、密かにドラムをやってみたいという願望は以前から持っていたので、挑戦するのは楽しみでした。ただ、実際にやってみると手足バラバラでリズムを刻むということに体が慣れなくて、最初は想像以上に苦戦の日々でした(笑)」

──そこから少しずつコツを掴んでいって上手く叩けるようになると、楽しく感じるようになったのではありませんか?

「そうですね。エイトビートを叩けるようになると楽しくなってきて、リズムに変化をつけたりしてどんどんドラムを叩くことに慣れていきました。劇中ではイノハリで3曲演奏しているんですけど、曲を練習するのと同時にスティックの持ち方からストロークの叩き方など、基本的なことも覚えながらだったのでハードでした。家でもクッションを使って叩く練習をしたり、常にドラムや役と向き合っていたように思います。ドラムを叩くとストレス発散できるので今後も続けていきたいですし、公開後もイノハリのメンバーで演奏する機会があったらいいなと思います」

──デビューも決まりましたしね!

「そうなんです! 今作のテーマソングにもなっている『Close to me』でデビューすることになっちゃいました(照笑)。最初にこの曲をMAN WITH A MISSIONさんが手掛けてくださったと聞いた時は驚きました。僕はアーティストではないのに、そんなぜいたくなことがあっていいのかなって(笑)。とても嬉しかったのと同時に全力でやらなければと気合いが入りました」

──イノハリのメンバーを演じた中条あやみさんや志尊 淳さん、杉野遥亮さんとの撮影はいかがでしたか?

「クランクインの前からみんなでバンド練習をしていたので、いざ撮影が始まった時にはすでに関係性が築けていたのがとても良かったです。同世代だから、和気あいあいとふざけ合ったりして楽しかったですし、良い雰囲気で撮影した僕らの空気感が画にも表れているんじゃないかなと思います」

──撮影で思い出に残っていることはありますか?



「イノハリの最後の演奏シーンは役としてというより、本当に存在するバンドとしてライブをしているような気分になったので、感極まってしまったのを覚えています。本番前にみんなで円陣を組んで“よっしゃー! いくぞー!”と声を出したりして。“青春だな〜”としみじみと感じました」

──人前で演奏してみていかがでしたか?

「それこそライブの経験なんてなかったので、思い切って“俺を見てくれ!!”という気持ちで挑みました(笑)。そのぐらいじゃないと気持ちがもたないんです。あれだけ大勢の前で演奏してますから、きっとアドレナリンもたくさん出ていたんじゃないかなと(笑)」

──演奏姿がとってもカッコ良かったです!

「ありがとうございます!」


※続きは月刊Songs2017年12月号をご覧ください。

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