http://civi-l-ian.com/
決して消えることのない孤独、他者との関係における葛藤や違和感から目をそらすことなく、最後にはわずかな希望へと辿り着く。切実なメッセージを込めた楽曲によって着実に注目度を上げている3ピースバンド、CIVILIANがメジャー1stアルバム『eve』をリリース。2016年にバンド名を“Lyu:Lyu”から“CIVILIAN”に改名した3人。シングル『愛 / 憎』『生者ノ行進』『顔』『赫色-akairo-』を含む本作には、Lyu:Lyu時代のフル・アルバム(『君と僕と世界の心的ジスキネジア』)リリースから約4年半の軌跡が刻まれている。
Text:森 朋之
──CIVILIANのメジャー1stアルバム『eve』が完成しました。Lyu:Lyu時代のアルバム『君と僕と世界の心的ジスキネジア』以来、約4年半ぶりのフル・アルバムですね。

コヤマヒデカズ(以下、コヤマ)「前回のフル・アルバムを出してから次のアルバムを目指して活動してきたんですが、それが実現しないまま4年以上が経って。今回のアルバムには、Lyu:Lyu時代の最後のほうに作った曲からこの数か月の間に作った曲まで、これまでの歩みが全部入っているんですよね。しかも、ずっと自分の中でイメージしていたものが──アレンジ、音、歌声を含めて──今までのキャリアの中で一番体現できていて」

純市「4年くらい前の曲から最近の曲まで、今やりたい曲をどんどん形にしていったアルバムですね。結果的に曲調もバラエティーに富んでいて、間口の広い作品になったと思います。音もかなり変化しましたね。まずドラムの音がどんどん良くなって、それによってベースも変わって。バキッとした激しい音は相変わらず好きなんですけど、さらに厚みや太さが出せたかなと」

有田清幸(以下、有田)「ドラムに関してもやりたい放題というか、やれるところまで突き詰められましたね。レコーディングエンジニアの方が作ってくれるドラムの音がすごくて、“この音は日本屈指だろう!”と思いながらやってました(笑)」

コヤマ「ギターの音も変わりましたね。以前はブッ飛んだことをやろうとしても成立しなかったし、単にヘンな音になってしまうことが多くて。だから結果的にナチュラルでベーシックな音作りになっていたんですけど、今回のレコーディング環境に対しては“何をやっても破たんしない”という信頼感があったので。ずっとレコーディングが嫌いだったんですが、ようやく楽しいなと思えるようになりました」

※続きは月刊Songs2017年12月号をご覧ください。

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