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BIGMAMAのメジャー1stシングル『Strawberry Feels』。表題曲は、MBS/ TBSドラマイズム『賭ケグルイ』主題歌に決定! 今作はカップリング2曲を含めて、このバンドの遊び心や自由度が遺憾なく発揮されたスリリングな楽曲が揃った。ヴァイオリン奏者を含む5人組ロック・バンドというバンドのアイデンティティーを改めて前面に押し出した内容について、メンバー全員に話を聞いた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:荒金良介

──今年デビュー12年目というタイミングでメジャー移籍です。この流れに関してはどういうふうにとらえてます?



金井政人(以下、金井)「たまたまいい人と巡り会えて、その人がたまたまユニバーサルだったという。それだけですね」

──メジャーに乗り込んでいくぞ! という肩に力が入ったものではなく?

東出真緒(以下、東出)「2016年にHYと一緒にコラボした時もユニバーサルでしたからね。私達の曲をすごく聴いてくれて、興味を持ってくれたことが大きくて。HYというバンドが素晴らしかったのもあり、スーッと入れた感じなんですよ。だから、自然な流れですね。10年目で日本武道館公演を終えて、いい流れなのかなと」

──なるほど。今までの活動の中で、まだ出会ってないリスナーにアピールする新たな場所ができたという気持ちはあります?

リアド偉武(以下、リアド)「今回のTVドラマ『賭ケグルイ』の主題歌をやらせてもらうことになったのも、メジャーだからできることですからね」

──今作はタイアップきっかけで制作に取り組んだ形ですか?

リアド「そうですね。曲はあったんですけど、ドラマの話をいただいて、それを軸に金井がコンセプトを考えました」

金井「ドラマのために曲を作るのは難しくて。今回は“スピード感”“ソリッド”とか、そういうキーワードがあり、それがBIGMAMAが最初に切るカードとして似合うかなと思ったんですよ。ドラマに歩み寄るわけではなく、自分達が得意なところで勝負しようと。ただ、ドラマのためにも自分達のためにも100:100でできると思ったから、曲として形にできたのかなと」

──このタイミングで“スピード感”や“ソリッド”を意識したのはなぜでしょう?

金井「今一度、改めましてという名刺に“ロック・バンドです!”、“ヴァイオリン奏者がいます!”とバンドの音楽性をシンプルに表現したいと思ったんですよ。それを体現するのに近いキーワードだったから」

──その表題曲は学園ギャンブル・ストーリーというドラマの内容ともリンクしつつ、特にヘヴィーなギターとヴァイオリンが際立ってますよね。

柿沼広也(以下、柿沼)「自分達がバンドを始めた時はイエローカード(2017年に解散したアメリカ・フロリダ州出身のパンク・ロック・バンド)とか、ああいう海外のバンドに憧れていたので、そういうテイストも好きですからね。それから10年で色々やってきて、経験値を重ねてきたし、自然とライブで自分が気持ちいいと思う方向に向かっているのかなと。とはいえ、『Strawberry Feels』はすごく一生懸命にやったんですけどね(笑)。全員がバチバチでやり合っているんですけど、金井の綺麗なメロディーはちゃんと主張しているし、最終的に楽曲は想像を超えたものに仕上がったと思います。間奏も力強くなったし、メジャー一発目という気合いが曲にも込められたかなと」



──『Strawberry Feels』は小綺麗にまとまらず、初期らしさも出せたと?

柿沼「『cpx』(デビュー・ミニ・アルバム『short films』収録)とかあの頃の良さもあるなと思って。ただ、10年やれば蓄積したものがあるから、決して同じにはならないですからね」

金井「今年の2月14日にライブで『Strawberry Feels』を演奏した時に、1、2枚目の頃の演奏と感触が近かったんですよ。当時はプレイも余裕がなくて必死だったし、ムチャが多くて。歳を重ねると、それから綺麗なフォームに向かっていくけど、改めてこの曲に立ち返った時に(プレイが)忙しい、大変だなと思って。それはある種、原点だなと」


※続きは月刊Songs2018年4月号をご覧ください。

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