記念すべきメジャー・デビュー曲『ガンバ!!』、ヒャダインこと前山田健一と武井 壮が手掛けた2ndシングル『どどどどどりーまー』、そして6人体制になって初の楽曲『DEADHEAT』などが収録された、ときめき♡宣伝部のメジャー1stアルバム『ときおとめ』。ライブでおなじみとなっている既存曲に加え、未発表の新曲も盛りだくさんの本作について聞いた。
Photo:松井伴実 Text:山田邦子
──1stアルバム『ときおとめ』の発売日(4月11日)は、皆さんにとっての記念日でもあるんですよね。
辻野かなみ(以下、かなみん)「はい! 私たちの結成日になります。2015年だったんですけど、改めて考えるとちょっと感動」
小泉遥香(以下、おはる)「あの頃はすごい子どもだったよね(笑)」
吉川ひより(以下、ひよりん)「最初の頃って私、中学2年だったので、ほとんどすっぴんだった気がする(笑)。髪形もそんなに気にしてなかったから、写真とか掘り返されちゃうと恥ずかしくてしょうがないです(笑)」
坂井仁香(以下、ひとちゃん)「本当だね(笑)。ライブをやってもただただ楽しい! だったけど、この3年で変わったことは多いかなと思います」
かなみん「ちょっとは大人っぽくなったかなと思う部分もあったんですけど、サララとばんびが入ってきてくれて若々しさが復活。楽屋は以前よりもにぎやかになっちゃいました(笑)」
──サララさんとばんびさんは昨年加入されたわけですが、今回1stアルバムを作るにあたってはどんな気持ちでしたか?
小高サラ(以下、サララ)「アルバムを出すっていうことを知る前から、新曲のレコーディングをしていたので、“何でだろう?”って思ってたんです(笑)。初めて経験することばかりなので、こうやってアルバムとして完成した今もちょっと不思議な気持ちです」
藤本ばんび(以下、ばんび)「リリースイベントで少しずつ新曲も発表しているんですけど、お客さんもすごく楽しんでくれていて嬉しいなって思いました」
──完成してみてどうでしたか?
かなみん「こんなに新曲がたくさん入るとは思ってなかったです」
ひとちゃん「そうそう! これまで歌ってきた曲が入るんだろうなと思っていました」
かなみん「新しい曲は結構乙女なカワイイ感じのものとか、イチゴみたいに甘酸っぱい恋愛ソングもあって」
ひよりん「『ときおとめ』ってタイトルにぴったり! 個性豊かな曲が粒ぞろいです」
おはる「15曲収録で“イチゴ”にもなってるんですよ! このタイトルにはときめき♡宣伝部の“とき”と女の子の“おとめ”って意味もあるし、サラちゃんの出身地である栃木県のイチゴ“とちおとめ”にも掛けてあるのかな、なんて思ったりもしてます」
──では収録曲についてですが、このアルバムのために作られた新曲が7曲あるので、順番にお話を聞かせてください。まず『乙女のグロリアス』。
ひよりん「この曲、アルバムの1曲目に入ってるけど、レコーディングしたのは最後だったんです。私たちの強い決意みたいなものを感じてもらえる曲です」
おはる「今の私たちのことを伝える、自己紹介ソングでもあると思います」
──ときめき♡宣伝部の1stアルバムの1曲目だから、きっとすごくカワイイ感じなんだろうなと思っていたけど、デジロック的なサウンドがすごくカッコいいオープニングでした。『SWEET SWEET DAYS』は、疾走感あるバンドサウンドが新鮮で。
ひよりん「私たちいつもは1行ずつ丁寧に、時間をかけてレコーディングするんですね。でもこの曲は、1番を一気に歌ったんです。(作者である)松隈ケンタさんがディレクションしてくださったんですけど、疾走感とか、気持ちとしてのリアル感が出るようにって。こういうレコーディングの仕方は初めてでした」
おはる「アーティストさんになった気分だったね」
ひよりん「一気に気持ちが入りました。CDだけど、よりライブに近いような感じになってると思います」
おはる「この曲のテーマとしては、この世界に永遠はないってこと。永遠はないからこそ、今のこの時間を精一杯生きるんだ。というメッセージが込められています」
サララ「あの、『平家物語』って知ってます?」
※続きは月刊Songs2018年5月号をご覧ください。